数年前、原作ベルサイユのばらファンばかりが集まった席のこと。
幹事役だったわたしは「初対面の人も一発で場に和めるように」体育会系ゲームを考案、作成した。
ベルサイユのばら・オリジナルかるた。
ソレ、持ってますよ?
この話をすると半分の確率でこう返事が返ってくる。
そうですね、ソレって、
名刺サイズの多色刷りで「い」が「イケメン揃いの近衛隊」のあれですね。
ソレならわたしも持っています。
30周年記念の「復刻版ベルサイユのばら マーガレット・コミックス10巻セット」の付録。
うちにもありますよ、どどんと2セット。
1セットは「手に取る用」もう1セットは「飾っておく用」。けっこうなお値段なのに迷うことなく複数買った自分がおかしい……。
で、この付録かるたは「読み札」がなかなかシニカルで面白い。
「無理心中はいけません」
イケマセンよ、そりゃ。アンドレ犯罪者認定しましょうやっぱり。
「イケメン」
に始まり笑わせてもらいました、たっぷり。
で、ファンの集まりというとたいていこれが出てくる。
でも難点は大人数が参戦するには小さすぎることだ。
市販のこども用カルタはもう少し大きい。最低でも4人ぐらいいないと面白みがないし、そうなるとある程度札じたいも、「ひらがな」部分も大きさ不足。
思うにあれは鑑賞アイテムで実戦向きではない。
上記の集まりでわたしは
原作からそのまま読み札を取るやり方で「あ」から「ん」まで読み札、絵札全部一から造った。
まずは原作をひっくり返す。マーガレットコミックス版はぱらぱらめくるには小さいのでハードカバー版。A5サイズで急いでめくるにもスキャナーで絵を取るのも都合がいい。
読み札作り、これは簡単だった。なんといってもだいたい原作はそらんじている。ぱらぱらめくりながらこのあたりに「き」で始まる台詞があったはず、と確認するだけでいい。2日ぐらいで「を」を覗くすべての「読み」をピックアップ。
「ん」で始まる台詞もちゃーんと発見、ル・ルーちゃんのお言葉です。
でもねー「を」が。「を」から始まるそれはない。さがせどさがせど見つかりませんでした。
復刻版かるたは「を」「ん」は文頭にない。わたしもソレにならって「〜を」で代用した。読み札には「を」を○で囲んで強調して読ませた。
大変だったのは絵札だった。何しろ量が多い。ひらがな全部を一枚一枚規定のサイズに収めるには枚数分つまり50近くの「絵」と格闘する羽目に。
これが大変で大変で、途中で投げ出したくなった。
原作の「1ページ」から規定の縦横比率に合わせてその部分を切り取る。大きなものは1ページ丸ごと使い、小さいものはコマひとつ分。それを「印刷したときに同じぐらいの粗さ」になるよう解像度を調整する。これが大変だった。
該当のページをスキャナーに読み込ませるだけでも大変。
どの札に解像度を合わせるのか決まるまでに時間もかかった。
スキャナー読み取り、トリミングで必要枚数を抽出。
ここでいったん全画像の粗さを統一。
さらに補正、ためし印刷をして実際にはさみを入れる。
細かい細かい作業の繰り返し。
部屋中に原作の切れ端が飛び交う凄まじい光景。
当日「うわ!」と喜んでくれたファン仲間も作業途中の光景には顔をしかめるだろうな。
ずたずたにされたオスカル様やアンドレいるんだから。
「絵」の準備ができると印刷、切断。
これも重労働だった。
かるたらしく「厚紙」を選んだのが運のつき、カッターナイフで切断するのは「絵札」「読み札」合わせて約100枚。
手首と肘の間が張ってしまって大変、腱鞘炎の一歩手前の状態。
それでもやめない。やめられない。
あと一歩、もう少し!休日返上でかるた作り、カッターと格闘した末に出来上がったのは
すべてが原作から造られたオリジナル・ベルサイユのばらかるた。
これを2セット造った。切り貼りも2倍よ。
お馬鹿ですねー
腕もおかしくなりますよねー自業自得ですよねー
総勢20人参戦だから2セットが必要だったのよーっ
何でこんなこと思いついちゃったんだろう……。
腕の痛みを抑えつつ。
当日は「詠み人」として笑い転げておりました。
面白いんですよ、見ていると。やるなら参戦するより「詠み人」ね。
最初は遠慮がち〜に、
「あ、見つけました!」
おしとやかに手を伸ばしていた貴婦人たちが徐々に豹変する。
「ジェロ様札は渡さないわよっ」
「アンドレを取ったなー?!」
「アランのアップはわたしのーなのーっ」
なんだかんだと筋金入りの原作ファン、この道何十年の貴婦人ばかり。
「好きなキャラは誰にも渡さない」
に命をかける姿はプールに飛び込むあの姿だ。
おなかがぐーんとCの字になる「飛び込みフォーム」でジャーンプ!ダイブ!
楚々とした貴婦人風情をかなぐり捨てての争奪戦、詠み人にしか見えない麗しいお姿に涙がにじむほど笑い転げましたっけ。
第三戦ぐらいから詠み人を交替してもらった貴婦人も大笑い。
「突き指をしない、自己責任っ!」
けが人が出ないように注意を促しながら、
笑い転げておられましたね。
もちろん参戦している皆さんも大笑い。
あのかるたの原稿、どこにあるのだろう。
あまりにサイズが大きくてDVD-Rに焼いたはず……。
幹事役だったわたしは「初対面の人も一発で場に和めるように」体育会系ゲームを考案、作成した。
ベルサイユのばら・オリジナルかるた。
ソレ、持ってますよ?
この話をすると半分の確率でこう返事が返ってくる。
そうですね、ソレって、
名刺サイズの多色刷りで「い」が「イケメン揃いの近衛隊」のあれですね。
ソレならわたしも持っています。
30周年記念の「復刻版ベルサイユのばら マーガレット・コミックス10巻セット」の付録。
うちにもありますよ、どどんと2セット。
1セットは「手に取る用」もう1セットは「飾っておく用」。けっこうなお値段なのに迷うことなく複数買った自分がおかしい……。
で、この付録かるたは「読み札」がなかなかシニカルで面白い。
「無理心中はいけません」
イケマセンよ、そりゃ。アンドレ犯罪者認定しましょうやっぱり。
「イケメン」
に始まり笑わせてもらいました、たっぷり。
で、ファンの集まりというとたいていこれが出てくる。
でも難点は大人数が参戦するには小さすぎることだ。
市販のこども用カルタはもう少し大きい。最低でも4人ぐらいいないと面白みがないし、そうなるとある程度札じたいも、「ひらがな」部分も大きさ不足。
思うにあれは鑑賞アイテムで実戦向きではない。
上記の集まりでわたしは
原作からそのまま読み札を取るやり方で「あ」から「ん」まで読み札、絵札全部一から造った。
まずは原作をひっくり返す。マーガレットコミックス版はぱらぱらめくるには小さいのでハードカバー版。A5サイズで急いでめくるにもスキャナーで絵を取るのも都合がいい。
読み札作り、これは簡単だった。なんといってもだいたい原作はそらんじている。ぱらぱらめくりながらこのあたりに「き」で始まる台詞があったはず、と確認するだけでいい。2日ぐらいで「を」を覗くすべての「読み」をピックアップ。
「ん」で始まる台詞もちゃーんと発見、ル・ルーちゃんのお言葉です。
でもねー「を」が。「を」から始まるそれはない。さがせどさがせど見つかりませんでした。
復刻版かるたは「を」「ん」は文頭にない。わたしもソレにならって「〜を」で代用した。読み札には「を」を○で囲んで強調して読ませた。
大変だったのは絵札だった。何しろ量が多い。ひらがな全部を一枚一枚規定のサイズに収めるには枚数分つまり50近くの「絵」と格闘する羽目に。
これが大変で大変で、途中で投げ出したくなった。
原作の「1ページ」から規定の縦横比率に合わせてその部分を切り取る。大きなものは1ページ丸ごと使い、小さいものはコマひとつ分。それを「印刷したときに同じぐらいの粗さ」になるよう解像度を調整する。これが大変だった。
該当のページをスキャナーに読み込ませるだけでも大変。
どの札に解像度を合わせるのか決まるまでに時間もかかった。
スキャナー読み取り、トリミングで必要枚数を抽出。
ここでいったん全画像の粗さを統一。
さらに補正、ためし印刷をして実際にはさみを入れる。
細かい細かい作業の繰り返し。
部屋中に原作の切れ端が飛び交う凄まじい光景。
当日「うわ!」と喜んでくれたファン仲間も作業途中の光景には顔をしかめるだろうな。
ずたずたにされたオスカル様やアンドレいるんだから。
「絵」の準備ができると印刷、切断。
これも重労働だった。
かるたらしく「厚紙」を選んだのが運のつき、カッターナイフで切断するのは「絵札」「読み札」合わせて約100枚。
手首と肘の間が張ってしまって大変、腱鞘炎の一歩手前の状態。
それでもやめない。やめられない。
あと一歩、もう少し!休日返上でかるた作り、カッターと格闘した末に出来上がったのは
すべてが原作から造られたオリジナル・ベルサイユのばらかるた。
これを2セット造った。切り貼りも2倍よ。
お馬鹿ですねー
腕もおかしくなりますよねー自業自得ですよねー
総勢20人参戦だから2セットが必要だったのよーっ
何でこんなこと思いついちゃったんだろう……。
腕の痛みを抑えつつ。
当日は「詠み人」として笑い転げておりました。
面白いんですよ、見ていると。やるなら参戦するより「詠み人」ね。
最初は遠慮がち〜に、
「あ、見つけました!」
おしとやかに手を伸ばしていた貴婦人たちが徐々に豹変する。
「ジェロ様札は渡さないわよっ」
「アンドレを取ったなー?!」
「アランのアップはわたしのーなのーっ」
なんだかんだと筋金入りの原作ファン、この道何十年の貴婦人ばかり。
「好きなキャラは誰にも渡さない」
に命をかける姿はプールに飛び込むあの姿だ。
おなかがぐーんとCの字になる「飛び込みフォーム」でジャーンプ!ダイブ!
楚々とした貴婦人風情をかなぐり捨てての争奪戦、詠み人にしか見えない麗しいお姿に涙がにじむほど笑い転げましたっけ。
第三戦ぐらいから詠み人を交替してもらった貴婦人も大笑い。
「突き指をしない、自己責任っ!」
けが人が出ないように注意を促しながら、
笑い転げておられましたね。
もちろん参戦している皆さんも大笑い。
あのかるたの原稿、どこにあるのだろう。
あまりにサイズが大きくてDVD-Rに焼いたはず……。
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外伝に思いを馳せていたら、ベルオタクばかり集まった席でとっさに出た
ベルサイユのばらオタククイズ
を思い出した。いずれも原作が生まれた時代に元気に小学校に通っていたメンバーばかりだった。思い切りハマっていた人、面白く読んだ人、話題沸騰していてからとりあえず読んだ人。「ベル度」の違いはあれ、お互いを指差して
「なぜそうポンポンと問題と正解が出るのだっ」
称えあったのが最高に面白かった。「序の口」から「直感でしか答えられない」ハイレベルまで面白かったのでちょっと書いてみよう。
・オスカルの誕生日は(もちろん西暦○年★月■日で)
・アントワネット様の正式名称は
・オスカル様のお姉さまって何人
・アンドレがジャルジェ家に引き取られたのは何歳のとき
・マーガレットコミックス「ベルサイユのばら」全10巻のサブタイトルを述べよ
・にせラブレターを読んで喜ぶローアン大司教をジャンヌはなんと言ったか
・にせアントワネット様のお名前は
・首飾り事件の首飾りって何リーブル
・アンドレの生年月日は
・オスカル、アントワネット様、フェルゼンは同じ年。生まれた日が早い順に並べなさい
・黒い騎士が逃げ込んだお城は誰の何
・危篤状態になったジョゼフ王子のために捧げられた祈りは何時間
・フロレル君が書いて発禁処分をくらった本のタイトルは
・殺人人形リオネル君の産みの親はムッシュウ・?
すらすら答えられるかな?って誰に聞いている。
でもこのあたりは序の口でーす(難しいのはアンドレのバースデーぐらい)。
「もしかしてマニアック」はこれ。
・「おまえが…わたしのアンドレにしたのと同じようにな!」鞭を振り上げたのは右手?左手?
・失明したアンドレ。オスカル様の肖像画が完成したとき何回「見たい」と繰り返しましたか
「マニアック」
・「アンドレ。あとでわたしの部屋へ」のオスカル様のコマに咲いていた花ってなあに
・ヴァレンヌ逃亡事件で国王一家の変装を見破ったイケメンおじさんのフルネームと年齢、およびその職業を原作どおり答えよ
・ずばり。オスカル様の3サイズをご存知ですか
「正解するほうがおかしい」
・戴冠式の日「わたしは…フランス女王!」うっとりするアントワネット様。その周りに咲いている薔薇の花は何輪?つぼみと花びらはのぞく。
まだまだたくさんあるけれど今覚えているのはこの程度。
ベルサイユのばらオタククイズ
を思い出した。いずれも原作が生まれた時代に元気に小学校に通っていたメンバーばかりだった。思い切りハマっていた人、面白く読んだ人、話題沸騰していてからとりあえず読んだ人。「ベル度」の違いはあれ、お互いを指差して
「なぜそうポンポンと問題と正解が出るのだっ」
称えあったのが最高に面白かった。「序の口」から「直感でしか答えられない」ハイレベルまで面白かったのでちょっと書いてみよう。
・オスカルの誕生日は(もちろん西暦○年★月■日で)
・アントワネット様の正式名称は
・オスカル様のお姉さまって何人
・アンドレがジャルジェ家に引き取られたのは何歳のとき
・マーガレットコミックス「ベルサイユのばら」全10巻のサブタイトルを述べよ
・にせラブレターを読んで喜ぶローアン大司教をジャンヌはなんと言ったか
・にせアントワネット様のお名前は
・首飾り事件の首飾りって何リーブル
・アンドレの生年月日は
・オスカル、アントワネット様、フェルゼンは同じ年。生まれた日が早い順に並べなさい
・黒い騎士が逃げ込んだお城は誰の何
・危篤状態になったジョゼフ王子のために捧げられた祈りは何時間
・フロレル君が書いて発禁処分をくらった本のタイトルは
・殺人人形リオネル君の産みの親はムッシュウ・?
すらすら答えられるかな?って誰に聞いている。
でもこのあたりは序の口でーす(難しいのはアンドレのバースデーぐらい)。
「もしかしてマニアック」はこれ。
・「おまえが…わたしのアンドレにしたのと同じようにな!」鞭を振り上げたのは右手?左手?
・失明したアンドレ。オスカル様の肖像画が完成したとき何回「見たい」と繰り返しましたか
「マニアック」
・「アンドレ。あとでわたしの部屋へ」のオスカル様のコマに咲いていた花ってなあに
・ヴァレンヌ逃亡事件で国王一家の変装を見破ったイケメンおじさんのフルネームと年齢、およびその職業を原作どおり答えよ
・ずばり。オスカル様の3サイズをご存知ですか
「正解するほうがおかしい」
・戴冠式の日「わたしは…フランス女王!」うっとりするアントワネット様。その周りに咲いている薔薇の花は何輪?つぼみと花びらはのぞく。
まだまだたくさんあるけれど今覚えているのはこの程度。
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昨日従姉妹から来た携帯メールに体が震えてしまったので書いておこう。
「アランベルも楽しみだね(絵文字)」
従姉妹は来月に雪組全国ツアー公演「外伝 ベルサイユのばら -ジェローデル編-」を観る。ジェローデル編もチケット確保が大変で危機一髪ごっこみたいだった。一般前売り日を思うだけで「アランベル」どうなるのだろう、想像するだけで気が遠くなりますよ。
だからもちろん携帯メールの話題は
花組全国ツアー公演「外伝 ベルサイユのばら -アラン編-」。
何気なく従姉妹は書いたと思うが、アランベルには笑った。そうかこう来るんだ。使おうかなわたしも。
でも宝塚ファンの中ではなんと略されるのだろう「アラン編」。
あ、従姉妹もわたしも筋金入り原作「ベルサイユのばら」ファンです。原作が生まれたとき○学生と書くにとどめておくが要するに連載中にランドセルしょっていた。
原作ベルが生まれて30年以上。派生して生まれた筆頭はもちろん「宝塚歌劇版」。これが昭和の大ブーム社会現象とまで言われて今日に至るまで再演再々演を繰り返している。
その最中に創られたのが「映画版」。フランス映画になったのですよ。今では知る人ぞ知るになった理由は多くを言いたくない。
次に「アニメ版」。原作と全くテイストが異なったのは「男性視点」のせい。薔薇の運命(正しく「さだめ」と読みましょう)を男性に嘆かれると切ない。ファーストラン時に違和感で卒倒(小学生がよ)しそうになりましたが、今ではアニメ発原作ファンを産んだことを感謝しています。面白いの、アニメ発ファンの皆さんと話していると。
もうここまでにしておくべきですが、内緒であと二つが「バレエ版」と「男子校版」。詳しいことは敢えて書きません。要するに原作の奥の深さの賜物。
上に戻って「原作ベルファン」発のわたし等は順番に略称をつけてきた。順に「ヅカベル」「実写ベル」「アニベル」(ときどき「蛍」ね)などと呼ぶ。月日の流れと共に「ヅカベル」は分裂、変態を引き起こしとうとう「アランベル」が生まれました。
なんだか物悲しいセレナーデを連想しちゃうなあ。舞台はスペインかな。
馬鹿な話はこれぐらいにして、「ジェローデル編」はどう略すべきだろう。「ジェロベル」よりやっぱりここは「ジェロ様編」。永遠の貴公子には敬称付きがふさわしいかと。
「オスカル様」に「様」をつけないと百代祟られる…っていうのとは一緒にしませんが、ジェローデル&オスカルファン略してJOファンは奥深いものがありますから用心して「様」をつけませんと。あとが怖い(冗談です冗談)。
「アランベルも楽しみだね(絵文字)」
従姉妹は来月に雪組全国ツアー公演「外伝 ベルサイユのばら -ジェローデル編-」を観る。ジェローデル編もチケット確保が大変で危機一髪ごっこみたいだった。一般前売り日を思うだけで「アランベル」どうなるのだろう、想像するだけで気が遠くなりますよ。
だからもちろん携帯メールの話題は
花組全国ツアー公演「外伝 ベルサイユのばら -アラン編-」。
何気なく従姉妹は書いたと思うが、アランベルには笑った。そうかこう来るんだ。使おうかなわたしも。
でも宝塚ファンの中ではなんと略されるのだろう「アラン編」。
あ、従姉妹もわたしも筋金入り原作「ベルサイユのばら」ファンです。原作が生まれたとき○学生と書くにとどめておくが要するに連載中にランドセルしょっていた。
原作ベルが生まれて30年以上。派生して生まれた筆頭はもちろん「宝塚歌劇版」。これが昭和の大ブーム社会現象とまで言われて今日に至るまで再演再々演を繰り返している。
その最中に創られたのが「映画版」。フランス映画になったのですよ。今では知る人ぞ知るになった理由は多くを言いたくない。
次に「アニメ版」。原作と全くテイストが異なったのは「男性視点」のせい。薔薇の運命(正しく「さだめ」と読みましょう)を男性に嘆かれると切ない。ファーストラン時に違和感で卒倒(小学生がよ)しそうになりましたが、今ではアニメ発原作ファンを産んだことを感謝しています。面白いの、アニメ発ファンの皆さんと話していると。
もうここまでにしておくべきですが、内緒であと二つが「バレエ版」と「男子校版」。詳しいことは敢えて書きません。要するに原作の奥の深さの賜物。
上に戻って「原作ベルファン」発のわたし等は順番に略称をつけてきた。順に「ヅカベル」「実写ベル」「アニベル」(ときどき「蛍」ね)などと呼ぶ。月日の流れと共に「ヅカベル」は分裂、変態を引き起こしとうとう「アランベル」が生まれました。
なんだか物悲しいセレナーデを連想しちゃうなあ。舞台はスペインかな。
馬鹿な話はこれぐらいにして、「ジェローデル編」はどう略すべきだろう。「ジェロベル」よりやっぱりここは「ジェロ様編」。永遠の貴公子には敬称付きがふさわしいかと。
「オスカル様」に「様」をつけないと百代祟られる…っていうのとは一緒にしませんが、ジェローデル&オスカルファン略してJOファンは奥深いものがありますから用心して「様」をつけませんと。あとが怖い(冗談です冗談)。
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ベルグッズの正しい使い方
2008年4月8日 オスカル様の世界
原作ベルサイユのばらオタクでグッズオタクであることはすでに書いた。昭和40年代の終わりからかれこれ30年以上、世に出たベルグッズは果たしてどのぐらいあるのでしょう。いつか一堂に集まったところを見てみたい。
わたしの手元にある自慢のベルグッズは車内吊り広告である(金銀そろっているところがポイント)。ほかにもいろいろあるけれど、グッズ収集熱が少しさめている今新規獲得に乗り出さないよう自制しているのは立派だと思う。
グッズは保管場所を取る。どう頑張っても取る。集めろ熱に浮かされていた数年前は「集めること」自体に快感を覚えていたけれど、ここ数年は飾る場所で途方に暮れるとわかっているから増やそうと思わない。この一年で思わず手が出てしまったのは、アントワネット様のマスカラだ。
http://www.creerbeaute.co.jp/versailles/catalog/
実用品で場所を取らず消耗品、いずれは消えて行く。オスカルさまも捨てがたいけれど実用重視で王妃様を愛用している。
ベルグッズオタク仲間たちとの交流で、笑いのネタになるのもグッズとの共存生活だ。
かれこれ30数年、アンドレのような人を見つけてケッコンするのとハートを飛ばして許されたいたいけな小学生だったベルファンもいまや立派なお母さん、なかには孫に原作を語るおばあちゃんもいる。家族を持ち、ベルグッズを身近に置き続けるには家族の理解が必要になる。「おまえはまた無駄使いして!」ベルグッズが増えるためびに買ってしまうだんなさまのお怒り、その怒りの矛先のかわし方、隠し方、ごまかし方、そりゃあもう各自武勇伝には事欠かない。うそだと思ったら身近にこの道何十年というなんとかの収集癖を持つ貴婦人殿方にマイクを向けてみるといい。あきれ果てすでにさじを投げている家族を持つ「収集マニア」はごく普通に存在するはずだ。
かくいうわたしは実妹に念をおされている。絶対にベルグッズを大量に残して死ぬなと。間違っても「遺品」にするな。もらってもうれしくないからと。妹の言い分もわかるので(興味のないキャラクターアイテムなんぞ邪魔でしかないのはあたりまえ)増やさない努力は重ねている。
こうした家族の声に耳を傾ける小心者がひそかに憧れてやまないツワモノたちがいる。
おかあさんの生きがいなんだもん。
文句ある?!
きっぱりさっぱり言い切って家中をオスカルさまとアンドレで埋め尽くしている最強コレクターたちが。
その中のひとり、仮にXさんは自宅はお子さんの部屋以外はすべてベル仕様(別に壁紙までOAというわけではなくフィギュア類を飾りたくて棚を作っていったら壁紙が見えなくなったというだけ)。それでも足りなくて泣く泣く折りたたんで箱につめてしまいざるをえないグッズは山のようにあるのだそうだ。
Xさん宅にデジカメ、ビデオカメラ持参でツアーを組むのがベルオタクの夢だ。お子さんの教育上よろしくないので実行にはあと数年待つつもりだが。
数年前のこと。原作ベルはついにパチンコ業界まで席巻した。一時的ではあるがパチンコ・パチスロ店の店先には三色旗とともにたたずむOAの麗しいイラストをあしらった「ベルパチのぼり」がはためいたものです。
http://www.pachinko-club.com/gallery/kisyu.php?id=604676
原作者池田理代子先生も面白がってわざわざ地元パチスロ店の軒先をデジカメ撮影されていたように、わたしも探したベルパチのぼり。もっとも流行の回転が速すぎて、わたしがベルパチ機が入っていたお店をつきとめたときにはすでに機種撤退済み。ベルパチのぼりが正しい用途で使われ店先にはためく姿は、残念ながら見ることはかなわなかった。
このときベルパチ機とともにベルグッズオタク収集のターゲットになったのがのぼりその人だ。ベルグッズを自宅に置くのはためらってものぼりなら簡単、分解してしまえばいい。どうせ手にした瞬間OAのイラストにうっとりしてあとはしまってしまうのだから…普通はそんなものだ。大切なのは布だから。
のぼりのメインは布だ。
その布の特性を生かして見事「別物」にして飾った現場を見たことがある。「のぼり」ではない。のぼりは店先に飾るもの。私が見たのは「のれん」。正しくは「2枚並んで部屋の入り口にピンで留められたベルパチのぼり」だ。
偶然だった。ベルオタクの集まりで2人がそれぞれベルパチのぼりを持ってきた。「わたしのお宝」を持ち寄って見せ合うのはオタク集会の楽しみの一つ。ベルパチのぼりを持っていないわたしにはきっと誰かが持ってくるだろうというかなり濃い期待があった。そうしたらやっぱりあった。2人の貴婦人がいそいそと広げてみせてくれた。
あら〜やっぱり○○さん持ってたわね!
ヤ○フクの相場って今○○○円ぐらい?少し値下がりしましたよね?
持ち寄った貴婦人たちは仲良く「のぼり」布を広げて嬉しそうだ。もちろん組み立て用にスタンドやら棒やらも持ってきている。組み建てて本来の姿にしてみればよかったのだ。だが貴婦人2人は何を思ったのか誰かが持ってきたプッシュピンを使い、その会場の入り口ドアの上に二枚をうまく並べて「のれん」を作ってしまった!
きゃーっ!悲鳴を上げて喜ぶ貴婦人たち。
おかしくて。
ダブルのぼりはたしかに美しかった。
美しいゆえにおかしかった。
わたしたちが愛し崇拝するオスカルさまとアンドレが、18世紀フランスに生き(ていないけど)美しく散った彼らが、日本古来の庶民の日常品と化しているところが。思いつきが受けたことでご満悦の貴婦人2人、笑い転げながら出たり入ったり「のれん」をくぐったわたし含むベルオタク貴婦人たち。愛し敬いながら隙あらばこうしたお馬鹿をやってしまうのがこの道何十年、人生何十年のオタクたちである。
ああさらに書いてしまおう。
上記で書いた筋金入りのベルグッズ収集家Xさんの話。
Xさんはベルパチのぼりが手元に来たとき思ったそうだ。一度は「のぼり」本来の姿にしてあげなければ。しかし見渡せばわが家にのぼりを立てるスペースはない。ないことはないけれど、そこまでやったらお子さんに今度こそ切れられる。どこかにいい場所ないかな〜とさまよった挙句にたどり着いたのが「玄関」だった。
ちょっとぐらい、いいよね?お子さんは部屋にこもってタ○ガース試合中継の応援に熱が入っている、当分出てこないはず。もう夜だ、誰も来やしないって!いそいそと「のぼり」を組み立てたXさん、組み立て開始1分で完成。パチスロ店の軒先にどどーんとはためいていたベルパチのぼり軍の威勢の良さにかなうべくもないけれど、とにもかくにも「のぼり」本来の姿にしてやれた。ありがとう我が家に来てくれてと思ってデジカメを取りに奥の部屋に走ったとき。
キンコーン。
「はあい」
(インターフォン越しに)「夜分すみませーん。○急便でーす」
「あ、ちょっと待ってくださーい」
忘れてた、荷物を夜間指定で送ってもらったんだ。
Xさんは荷物到着を思い出し、印鑑を握り締めて玄関に走ってしまったそうな。
「お待たせ〜」
しまったと思ったときは遅かったらしい。自分の体でうまく隠れてくれたらよかったのに背の高いのぼりはやっぱり無理があったらしい。外から入ってきた風が美しくはためかせてしまった(これはわたしの想像)「のぼり」はやっぱり「のぼり」だった。どうごまかしても「のぼり」だった。しょっちゅう配達に来てくれる○急便のお兄さんは顔見知り、それでもやっぱり恥ずかしかった。
とXさんはチャット中に教えてくれた。
チャットでことの顛末を聞かされたのはわたしのほか数人のベルオタクたちだった。忘れもしない7月12日、通称愛の三が日のそのさなか。自分の部屋で笑い転げたわたしはまだ救いがあった。大変だったのは家族がくつろぐリビングでパソコン操作していた人たち。ベルグッズネタで家族に味方が少ない誰かさんは歯を食いしばろうと震える背中でばれてしまったらしい。「おとうさん、おかあさんがまたベルばらの話してるよ」容赦ない告げ口も辛かったが、Xさんのおしゃべりはもっと辛かった。しめくくりにXさんは書きなぐったのだ。
「隊長!玄関にベルパチのぼりが……!」
すべて実話である。
わたしの手元にある自慢のベルグッズは車内吊り広告である(金銀そろっているところがポイント)。ほかにもいろいろあるけれど、グッズ収集熱が少しさめている今新規獲得に乗り出さないよう自制しているのは立派だと思う。
グッズは保管場所を取る。どう頑張っても取る。集めろ熱に浮かされていた数年前は「集めること」自体に快感を覚えていたけれど、ここ数年は飾る場所で途方に暮れるとわかっているから増やそうと思わない。この一年で思わず手が出てしまったのは、アントワネット様のマスカラだ。
http://www.creerbeaute.co.jp/versailles/catalog/
実用品で場所を取らず消耗品、いずれは消えて行く。オスカルさまも捨てがたいけれど実用重視で王妃様を愛用している。
ベルグッズオタク仲間たちとの交流で、笑いのネタになるのもグッズとの共存生活だ。
かれこれ30数年、アンドレのような人を見つけてケッコンするのとハートを飛ばして許されたいたいけな小学生だったベルファンもいまや立派なお母さん、なかには孫に原作を語るおばあちゃんもいる。家族を持ち、ベルグッズを身近に置き続けるには家族の理解が必要になる。「おまえはまた無駄使いして!」ベルグッズが増えるためびに買ってしまうだんなさまのお怒り、その怒りの矛先のかわし方、隠し方、ごまかし方、そりゃあもう各自武勇伝には事欠かない。うそだと思ったら身近にこの道何十年というなんとかの収集癖を持つ貴婦人殿方にマイクを向けてみるといい。あきれ果てすでにさじを投げている家族を持つ「収集マニア」はごく普通に存在するはずだ。
かくいうわたしは実妹に念をおされている。絶対にベルグッズを大量に残して死ぬなと。間違っても「遺品」にするな。もらってもうれしくないからと。妹の言い分もわかるので(興味のないキャラクターアイテムなんぞ邪魔でしかないのはあたりまえ)増やさない努力は重ねている。
こうした家族の声に耳を傾ける小心者がひそかに憧れてやまないツワモノたちがいる。
おかあさんの生きがいなんだもん。
文句ある?!
きっぱりさっぱり言い切って家中をオスカルさまとアンドレで埋め尽くしている最強コレクターたちが。
その中のひとり、仮にXさんは自宅はお子さんの部屋以外はすべてベル仕様(別に壁紙までOAというわけではなくフィギュア類を飾りたくて棚を作っていったら壁紙が見えなくなったというだけ)。それでも足りなくて泣く泣く折りたたんで箱につめてしまいざるをえないグッズは山のようにあるのだそうだ。
Xさん宅にデジカメ、ビデオカメラ持参でツアーを組むのがベルオタクの夢だ。お子さんの教育上よろしくないので実行にはあと数年待つつもりだが。
数年前のこと。原作ベルはついにパチンコ業界まで席巻した。一時的ではあるがパチンコ・パチスロ店の店先には三色旗とともにたたずむOAの麗しいイラストをあしらった「ベルパチのぼり」がはためいたものです。
http://www.pachinko-club.com/gallery/kisyu.php?id=604676
原作者池田理代子先生も面白がってわざわざ地元パチスロ店の軒先をデジカメ撮影されていたように、わたしも探したベルパチのぼり。もっとも流行の回転が速すぎて、わたしがベルパチ機が入っていたお店をつきとめたときにはすでに機種撤退済み。ベルパチのぼりが正しい用途で使われ店先にはためく姿は、残念ながら見ることはかなわなかった。
このときベルパチ機とともにベルグッズオタク収集のターゲットになったのがのぼりその人だ。ベルグッズを自宅に置くのはためらってものぼりなら簡単、分解してしまえばいい。どうせ手にした瞬間OAのイラストにうっとりしてあとはしまってしまうのだから…普通はそんなものだ。大切なのは布だから。
のぼりのメインは布だ。
その布の特性を生かして見事「別物」にして飾った現場を見たことがある。「のぼり」ではない。のぼりは店先に飾るもの。私が見たのは「のれん」。正しくは「2枚並んで部屋の入り口にピンで留められたベルパチのぼり」だ。
偶然だった。ベルオタクの集まりで2人がそれぞれベルパチのぼりを持ってきた。「わたしのお宝」を持ち寄って見せ合うのはオタク集会の楽しみの一つ。ベルパチのぼりを持っていないわたしにはきっと誰かが持ってくるだろうというかなり濃い期待があった。そうしたらやっぱりあった。2人の貴婦人がいそいそと広げてみせてくれた。
あら〜やっぱり○○さん持ってたわね!
ヤ○フクの相場って今○○○円ぐらい?少し値下がりしましたよね?
持ち寄った貴婦人たちは仲良く「のぼり」布を広げて嬉しそうだ。もちろん組み立て用にスタンドやら棒やらも持ってきている。組み建てて本来の姿にしてみればよかったのだ。だが貴婦人2人は何を思ったのか誰かが持ってきたプッシュピンを使い、その会場の入り口ドアの上に二枚をうまく並べて「のれん」を作ってしまった!
きゃーっ!悲鳴を上げて喜ぶ貴婦人たち。
おかしくて。
ダブルのぼりはたしかに美しかった。
美しいゆえにおかしかった。
わたしたちが愛し崇拝するオスカルさまとアンドレが、18世紀フランスに生き(ていないけど)美しく散った彼らが、日本古来の庶民の日常品と化しているところが。思いつきが受けたことでご満悦の貴婦人2人、笑い転げながら出たり入ったり「のれん」をくぐったわたし含むベルオタク貴婦人たち。愛し敬いながら隙あらばこうしたお馬鹿をやってしまうのがこの道何十年、人生何十年のオタクたちである。
ああさらに書いてしまおう。
上記で書いた筋金入りのベルグッズ収集家Xさんの話。
Xさんはベルパチのぼりが手元に来たとき思ったそうだ。一度は「のぼり」本来の姿にしてあげなければ。しかし見渡せばわが家にのぼりを立てるスペースはない。ないことはないけれど、そこまでやったらお子さんに今度こそ切れられる。どこかにいい場所ないかな〜とさまよった挙句にたどり着いたのが「玄関」だった。
ちょっとぐらい、いいよね?お子さんは部屋にこもってタ○ガース試合中継の応援に熱が入っている、当分出てこないはず。もう夜だ、誰も来やしないって!いそいそと「のぼり」を組み立てたXさん、組み立て開始1分で完成。パチスロ店の軒先にどどーんとはためいていたベルパチのぼり軍の威勢の良さにかなうべくもないけれど、とにもかくにも「のぼり」本来の姿にしてやれた。ありがとう我が家に来てくれてと思ってデジカメを取りに奥の部屋に走ったとき。
キンコーン。
「はあい」
(インターフォン越しに)「夜分すみませーん。○急便でーす」
「あ、ちょっと待ってくださーい」
忘れてた、荷物を夜間指定で送ってもらったんだ。
Xさんは荷物到着を思い出し、印鑑を握り締めて玄関に走ってしまったそうな。
「お待たせ〜」
しまったと思ったときは遅かったらしい。自分の体でうまく隠れてくれたらよかったのに背の高いのぼりはやっぱり無理があったらしい。外から入ってきた風が美しくはためかせてしまった(これはわたしの想像)「のぼり」はやっぱり「のぼり」だった。どうごまかしても「のぼり」だった。しょっちゅう配達に来てくれる○急便のお兄さんは顔見知り、それでもやっぱり恥ずかしかった。
とXさんはチャット中に教えてくれた。
チャットでことの顛末を聞かされたのはわたしのほか数人のベルオタクたちだった。忘れもしない7月12日、通称愛の三が日のそのさなか。自分の部屋で笑い転げたわたしはまだ救いがあった。大変だったのは家族がくつろぐリビングでパソコン操作していた人たち。ベルグッズネタで家族に味方が少ない誰かさんは歯を食いしばろうと震える背中でばれてしまったらしい。「おとうさん、おかあさんがまたベルばらの話してるよ」容赦ない告げ口も辛かったが、Xさんのおしゃべりはもっと辛かった。しめくくりにXさんは書きなぐったのだ。
「隊長!玄関にベルパチのぼりが……!」
すべて実話である。
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今日は宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「外伝ベルサイユのばら−ジェローデル編−/ミロワール」の一般前売り日でした。わたしの住むエリアにも来てくれますが、関東のあるエリアでチケット入手SOS電波を飛ばした人たちがいまして…従姉妹たちよやっぱり観たいですか。
従姉妹とわたしは同じ原作ベルオタク。仕方ありません小学生の、一番記憶力の優れた時代に出会ってしまったのがこの世界的名作劇画(と言い切らせてください)。ベルオタク従姉妹連盟のうちわたしは「台詞」をほぼ暗礁でき、従姉妹は頭に「ページ」を正確に描きだすことができ、別の従姉妹はベルに始まり、オルフェウスの窓までハマりまくって現地オタクにもなり…それぞれ楽しいベル人生を歩んでいます。
宝塚のベルばらは昭和のあの時代、旧東宝劇場のてっぺんで仲良く並んで観劇しています。30年後まさか同じことを同じ並びですることになったとは…月日の流れは感慨深いものがあります。もちろん原作オタクゆえ再演されるたびに「またか」一度はチ!としながらもやっぱり劇場に足を運んでいます。原作とは別に舞台にも魅力を感じていますよ。
言い訳はこのぐらいにして、抽選運の女神様に愛されなかった従姉妹たち、奇跡の逆転で入手できました。よかったね!わたしの分まで楽しんで彼がどうしてどうなるか報告待ってます。
前置き終わり。
周知の事実ですが、宝塚のベルばらは原作からは大いにかけ離れています。池田理代子先生、昭和50年ごろからずっとずーっとよく理解を示されていますね…いろいろご苦労はあったと聞いていますが21世紀の宝塚ベルばらあたりからはすっかり楽しんでいらっしゃるようで。秘書様のどっぷりハマり話などイラスト入りで報告されたお姿には、やはり理代子先生は懐の大きさが違う、感嘆のため息しか出てまいりませんでした。
今回も「ジェローデル」にスポットを当てたストーリーを書き下ろされたとか。うーんそこだけ早く知りたいなあ。いずれ掲載されるとは思いますが、何がどうして彼はどうなるの?原作オタクはまずそこが知りたいのです。
ジェローデル氏。この方をわたしは「余白の広い貴公子」と勝手に読んでいます。原作で非常に重要な動きをするキーマン。彼のプロポーズがなかったら主人公たちの恋愛成就はもっと遅かっただろうし、もしかしたら別の変化を遂げていたかもしれない。「やり方」がまずかった(外堀を埋めようとして失敗しましたね)けれど、彼の功績は大きい。とてつもなく大きい。
しかしジェローデルその人について原作は非常に描きこみが少ない。理代子先生のコメントでは、オスカルさまの「相手」はアンドレかベルナールどちらかを想定、あくまでジェローデルは動きを作るサブキャラクターとしての登場だから仕方ありません。だからこそこの人は想像を掻き立ててやまない。
相当な大貴族の御曹司で女上司に仕える近衛隊副隊長。おそらく30代に入るまでは独身。その後隊長へ昇格。
この少ない書き込みだけで十分想像力を刺激されますよね…余白を埋めようとしたらどこまでも書ける。
わたしは二次創作の翼を持てないタイプなので(一度刷り込まれたキャラクターはそれ以上に動かせない)、いろんな方の「もしかしたらこんな生活を送っていたのかもしれない」を聞いてふむふむ、それもありですねえ、相槌を打つばかりでした。が、ある日自分が客観的にジェローデルという人を捉える努力をしたときに発見しました。これほど誰かの恋人に勧めたくなる男性はいない。
オスカルさまの恋人としてはだめだけど(刷り込みの力は恐ろしいもの)、原作に出てこない別の女性たちに「ジェローデル様ってどうでしょう?」と相談されたら諸手を挙げて賛成しますね。
相当気骨がある性分だと思います。「恋愛は結婚してから習得するもの」と言われた時代、大貴族の御曹司。長男ではないけれど独身を貫くのは相当の「つっぱね」を繰り返したのではないでしょうか。オスカルさま一筋女嫌いの異名を取るほど他の女性をよせつけなかった。このあたりフェルゼンとも通じるものがありますが…フェル伯はいろいろ、実態が残っていますから一緒にしてはいけません。
魅力的な貴公子であることは確実。そういう意味では、今回のあらすじにある「ソフィア嬢との恋」は「そっちへ行きますか!」今のところは膝を打って感心しています。すみません、本当に二次創作の神が降りてこない性分なので。ソフィア嬢も素敵なお嬢さんですからそれはもう麗しいカップルが想像できますね。もっとも、そう簡単に結ばれる設定にしてくれるのか…怖くもあり期待もしています。
従姉妹とわたしは同じ原作ベルオタク。仕方ありません小学生の、一番記憶力の優れた時代に出会ってしまったのがこの世界的名作劇画(と言い切らせてください)。ベルオタク従姉妹連盟のうちわたしは「台詞」をほぼ暗礁でき、従姉妹は頭に「ページ」を正確に描きだすことができ、別の従姉妹はベルに始まり、オルフェウスの窓までハマりまくって現地オタクにもなり…それぞれ楽しいベル人生を歩んでいます。
宝塚のベルばらは昭和のあの時代、旧東宝劇場のてっぺんで仲良く並んで観劇しています。30年後まさか同じことを同じ並びですることになったとは…月日の流れは感慨深いものがあります。もちろん原作オタクゆえ再演されるたびに「またか」一度はチ!としながらもやっぱり劇場に足を運んでいます。原作とは別に舞台にも魅力を感じていますよ。
言い訳はこのぐらいにして、抽選運の女神様に愛されなかった従姉妹たち、奇跡の逆転で入手できました。よかったね!わたしの分まで楽しんで彼がどうしてどうなるか報告待ってます。
前置き終わり。
周知の事実ですが、宝塚のベルばらは原作からは大いにかけ離れています。池田理代子先生、昭和50年ごろからずっとずーっとよく理解を示されていますね…いろいろご苦労はあったと聞いていますが21世紀の宝塚ベルばらあたりからはすっかり楽しんでいらっしゃるようで。秘書様のどっぷりハマり話などイラスト入りで報告されたお姿には、やはり理代子先生は懐の大きさが違う、感嘆のため息しか出てまいりませんでした。
今回も「ジェローデル」にスポットを当てたストーリーを書き下ろされたとか。うーんそこだけ早く知りたいなあ。いずれ掲載されるとは思いますが、何がどうして彼はどうなるの?原作オタクはまずそこが知りたいのです。
ジェローデル氏。この方をわたしは「余白の広い貴公子」と勝手に読んでいます。原作で非常に重要な動きをするキーマン。彼のプロポーズがなかったら主人公たちの恋愛成就はもっと遅かっただろうし、もしかしたら別の変化を遂げていたかもしれない。「やり方」がまずかった(外堀を埋めようとして失敗しましたね)けれど、彼の功績は大きい。とてつもなく大きい。
しかしジェローデルその人について原作は非常に描きこみが少ない。理代子先生のコメントでは、オスカルさまの「相手」はアンドレかベルナールどちらかを想定、あくまでジェローデルは動きを作るサブキャラクターとしての登場だから仕方ありません。だからこそこの人は想像を掻き立ててやまない。
相当な大貴族の御曹司で女上司に仕える近衛隊副隊長。おそらく30代に入るまでは独身。その後隊長へ昇格。
この少ない書き込みだけで十分想像力を刺激されますよね…余白を埋めようとしたらどこまでも書ける。
わたしは二次創作の翼を持てないタイプなので(一度刷り込まれたキャラクターはそれ以上に動かせない)、いろんな方の「もしかしたらこんな生活を送っていたのかもしれない」を聞いてふむふむ、それもありですねえ、相槌を打つばかりでした。が、ある日自分が客観的にジェローデルという人を捉える努力をしたときに発見しました。これほど誰かの恋人に勧めたくなる男性はいない。
オスカルさまの恋人としてはだめだけど(刷り込みの力は恐ろしいもの)、原作に出てこない別の女性たちに「ジェローデル様ってどうでしょう?」と相談されたら諸手を挙げて賛成しますね。
相当気骨がある性分だと思います。「恋愛は結婚してから習得するもの」と言われた時代、大貴族の御曹司。長男ではないけれど独身を貫くのは相当の「つっぱね」を繰り返したのではないでしょうか。オスカルさま一筋女嫌いの異名を取るほど他の女性をよせつけなかった。このあたりフェルゼンとも通じるものがありますが…フェル伯はいろいろ、実態が残っていますから一緒にしてはいけません。
魅力的な貴公子であることは確実。そういう意味では、今回のあらすじにある「ソフィア嬢との恋」は「そっちへ行きますか!」今のところは膝を打って感心しています。すみません、本当に二次創作の神が降りてこない性分なので。ソフィア嬢も素敵なお嬢さんですからそれはもう麗しいカップルが想像できますね。もっとも、そう簡単に結ばれる設定にしてくれるのか…怖くもあり期待もしています。
ベルばら記念館寄贈か天国までご一緒か
2008年4月3日 オスカル様の世界
オスカルさまが誰にむかって別れを告げているかというとよくわかりません。
「エスト」がフランスではなく大阪・梅田界隈の地下街らしいとしか言えません…原作「ベルサイユのばら」グッズを集めているうちにわたしの手元にやってきたオスカルさまの「電車の車内吊り」をアップで撮ってみました。
宝塚歌劇を観始めたきっかけが昭和のベルサイユのばらというと年がばれますが事実だから仕方がありません。社会現象にまでなりました、昭和の宝塚ベルばら。もちろんその前に原作も一大センセーションを巻き起こしたわけで、若干20代前半でこの超大作を書き上げた池田理代子先生はわたしにとってどれだけ崇拝しても足りないほどの存在。理代子先生自身も素敵な美才女、大ファンです。
インターネットの普及で何が嬉しかったかというと原作「ベルサイユのばら」ファンの方とお知り合いになれたり原作グッズの入手が容易になったこと。グッズ集めは今の時代、ネット利用は欠かせません。
この車内吊りも偶然検索にひっかかってくれたもの。大阪の地下街エストがリニューアルを前に華々しく広告にオスカルさまを起用したようで(詳しくは知らない)このシルバーバージョンのほかにゴールドバージョンもあります(一緒にわたしの部屋にいますよもちろん)。
原作グッズ、本当に懲りずにたくさん集めました。昭和50年代に発売されたイラスト全集にはじまり文房具やハンカチなどなど。大きいものの筆頭がこの車内吊り。これ、なかなかお目にかかれないレアアイテムのようです。<ベルグッズ集め熱>がひいた今でもちょくちょく検索はかけていますが、本当に滅多に出ない。実際持っている方も少なく、原作ファンが集まったところで披露すると一様に「ほしい〜っ」悲鳴があがります。
原作ファン仲間にはわたしのようにグッズ集めを楽しむ人がいますが面白いことに「二派」に分かれるのです。何がって、グッズのその後。
その後、つまりこの先何十年か先。はしょって言うと自分が死んだときベルグッズをどうしたいか?冗談ではなく原作が生まれて30年、長い年月を経てグッズ集めをしてきたメンバーはそんなことを考えてしまうのです。
■筋金入りベルグッズオタク100人に聞きました。あなたなら自分が死んだあとグッズをどうしたい?■
どこかのテレビ番組でやってくれいないかな、これ。だいたい次の二つに分かれると思いますよ。
遺族に「原作ベルサイユのばら記念館」に寄贈してもらう
天国まで一緒に持って行きたいから棺おけに入れてもらう
貴女ならどうしますか?!
わたしは断然記念館寄贈派です。今でも「原作ベルサイユのばら記念館」ができたら寄贈しますよ。できれば寄贈したい。できれば多くの方に見てもらいたい。
誰かに譲るのはイヤだけど原作ファンみんなに見てもらうのは大歓迎!
一方もうひとつの選択肢を選んだ人たちの言い分はというと
「せっかく集めたんですもの〜わたしのものだもの〜(デレデレ)」
愛するオスカルさま、アンドレを手放すなんて考えただけでも泣けてしまう…のですって。いや、ホント。
「強欲」
「だってえ」
「いいじゃないですか寄贈してみんなで愛でましょうよ。次の世代に残しましょうよ」
「いやです〜っ!」
この討論を何度繰り返したことか(笑いながらです、もちろん。冗談交じりにですけれどね)。
いい年をしたオトナの貴婦人がすることじゃないかも…でも半ば真剣なのですこの会話。永遠のループですが。
「エスト」がフランスではなく大阪・梅田界隈の地下街らしいとしか言えません…原作「ベルサイユのばら」グッズを集めているうちにわたしの手元にやってきたオスカルさまの「電車の車内吊り」をアップで撮ってみました。
宝塚歌劇を観始めたきっかけが昭和のベルサイユのばらというと年がばれますが事実だから仕方がありません。社会現象にまでなりました、昭和の宝塚ベルばら。もちろんその前に原作も一大センセーションを巻き起こしたわけで、若干20代前半でこの超大作を書き上げた池田理代子先生はわたしにとってどれだけ崇拝しても足りないほどの存在。理代子先生自身も素敵な美才女、大ファンです。
インターネットの普及で何が嬉しかったかというと原作「ベルサイユのばら」ファンの方とお知り合いになれたり原作グッズの入手が容易になったこと。グッズ集めは今の時代、ネット利用は欠かせません。
この車内吊りも偶然検索にひっかかってくれたもの。大阪の地下街エストがリニューアルを前に華々しく広告にオスカルさまを起用したようで(詳しくは知らない)このシルバーバージョンのほかにゴールドバージョンもあります(一緒にわたしの部屋にいますよもちろん)。
原作グッズ、本当に懲りずにたくさん集めました。昭和50年代に発売されたイラスト全集にはじまり文房具やハンカチなどなど。大きいものの筆頭がこの車内吊り。これ、なかなかお目にかかれないレアアイテムのようです。<ベルグッズ集め熱>がひいた今でもちょくちょく検索はかけていますが、本当に滅多に出ない。実際持っている方も少なく、原作ファンが集まったところで披露すると一様に「ほしい〜っ」悲鳴があがります。
原作ファン仲間にはわたしのようにグッズ集めを楽しむ人がいますが面白いことに「二派」に分かれるのです。何がって、グッズのその後。
その後、つまりこの先何十年か先。はしょって言うと自分が死んだときベルグッズをどうしたいか?冗談ではなく原作が生まれて30年、長い年月を経てグッズ集めをしてきたメンバーはそんなことを考えてしまうのです。
■筋金入りベルグッズオタク100人に聞きました。あなたなら自分が死んだあとグッズをどうしたい?■
どこかのテレビ番組でやってくれいないかな、これ。だいたい次の二つに分かれると思いますよ。
遺族に「原作ベルサイユのばら記念館」に寄贈してもらう
天国まで一緒に持って行きたいから棺おけに入れてもらう
貴女ならどうしますか?!
わたしは断然記念館寄贈派です。今でも「原作ベルサイユのばら記念館」ができたら寄贈しますよ。できれば寄贈したい。できれば多くの方に見てもらいたい。
誰かに譲るのはイヤだけど原作ファンみんなに見てもらうのは大歓迎!
一方もうひとつの選択肢を選んだ人たちの言い分はというと
「せっかく集めたんですもの〜わたしのものだもの〜(デレデレ)」
愛するオスカルさま、アンドレを手放すなんて考えただけでも泣けてしまう…のですって。いや、ホント。
「強欲」
「だってえ」
「いいじゃないですか寄贈してみんなで愛でましょうよ。次の世代に残しましょうよ」
「いやです〜っ!」
この討論を何度繰り返したことか(笑いながらです、もちろん。冗談交じりにですけれどね)。
いい年をしたオトナの貴婦人がすることじゃないかも…でも半ば真剣なのですこの会話。永遠のループですが。
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