チケットものがたり　星組大劇場公演「スカーレット・ピンパーネル」2

わたしには宝塚ファンの従姉妹が数人いる。年齢も近くやることもはまることも近いのは血のなせる業だろう。

チケット抽選運の儚さまで似ているのはご先祖様が何か悪いことをなさったのか自分たちの日ごろの行いなんだかよくわからない。
客席の一番後ろから片手で入るエリアとか、首が痛くなるような端席とか、某主演男役さんさよなら公演は一枚も当たらず一般前売りすべて玉砕とか、そこまで似かよらなくてもいいだろう。

そんな嘆きのメールが飛び交ったのは昨年のことだ。

今年になってある変化が訪れた。従姉妹のひとりとわたし、そろって前方席が当たるようになった。平日公演限定だけど奇跡に近い大当たり（土日は全滅）。

だがしかし。
眉間のしわをさらに深くしているのはわたしだ。

従姉妹は昔から「センターエリア」に強い。

前述の「後ろから数えたほうが早い」運爆走中の頃、
「ごめんねー後ろばっかりで」従姉妹の当ててくれた席はたしかにわたしのとは近かった。そろって1列違いで、後ろから数えて○番目（片手ですみます）。

だが決定的に違うのは、従姉妹はセンターエリアのど真ん中だったことだ。わたしときたら壁から数えたほうが早い、もちろん片手でカウント終了するぐらいの端。

この差は何だろう…従姉妹ってスポットライト浴びる位置が似合うのかな。同じ家系とは思えないぐらい華やか美人さんだし。

「スカーレット・ピンパーネル」でもセンター運をいかんなく発揮してくれた。「★列だよ〜〜っ！」久々の前方席のやっぱりセンターエリアを当てた従姉妹。貴女には中央が似合う。